香川の評価から見る日本メディアの課題
伝統のRevierderby(ルールダービー)での香川のものすんごいゴール、
同じ日本人として誇らしく思います。
もちろん日本のメディアはこぞって香川について取り上げます。
🇩🇪現地評価🇩🇪
— サッカーキング (@SoccerKingJP) 2016年4月10日
「ワールドクラスのループ」…独紙、香川のゴールを絶賛「年間ベスト候補」 https://t.co/H30j3iE8mt 香川はシャルケとの“ルール・ダービー”でリーグ戦2試合連続ゴールを決めました。 pic.twitter.com/SEZWFSGjda
独紙評価:香川、「美しいループ弾」が好評価も「安全なパスばかり」という指摘 https://t.co/i63kpllBzh #gekisaka pic.twitter.com/4NX4kRP9Uo
— 講談社ゲキサカ[サッカーサイト] (@gekisaka) 2016年4月11日
こんな感じで。
ここでいつも僕が疑問に思うことが一つ。
なぜ日本のメディアはいつも現地評価だけなのか。
もちろん、現地での評価、海外の評価は大事でしょう。そこは否定しません。
日本人に対して第三者からの客観的評価がくだされているわけですから。
でも同じ日本人として見た評価も僕は必要だと思うんです。
復調の兆しを見せる彼に高評価をつける人がいれば、
「香川は日本代表がこれからW杯で勝ち上がっていくには絶対必要な選手なのに
ベンチ組として試合に出て満足してていいのか!?」(ドルトムントはこの試合で次に控えるELリバプール戦に向けてメンバーを大幅に入れ替え、普段控えの選手が先発に名を連ねた)
といった評価もあり得るわけです。
日本人ならではの評価があって然るべきなのではないかと。
それが現地の評価とは異なるものであったとしても。
実際ドイツの新聞を読んでも今回の香川への採点はマチマチです。
得点という目に見える結果を残した彼に高い点をつけるメディア、
試合全体を通しての彼のパフォーマンスを見て辛めの採点のメディアも。
一人一人サッカー観というのがあるので違いはあっていいはずです。
そこから議論が生まれて発展していく。
また海外評価だけを気にするのは危険です。
僕はお気に入りHamburger SV(以下HSV)の試合後好んでドイツの『Kicker』を読むのですが、
往往にして「あなたちゃんと試合見てたの?」と問いたくなるような採点を目にするからです。
例えば第24節のアウェイシャルケ戦(試合は3−2でホームのシャルケが勝利)、
僕はこの試合Gelsenkirchenまで駆けつけアウェイ側でHSVを応援していました。
この試合、僕からすると右サイドで先発した酒井高徳選手は本当に良かったです。
対人はまず負けないですし攻め上がりも効果的でした。実際HSVの2点目は酒井選手が起点になっています。
試合後のKickerの彼への評価は4(1が最高で最低は6)。
GKのレネ・アドラーはHSVの2失点目の要因となったにも関わらずチーム最高点の2を獲得しています。
こういう事が多々あるんです。
多分HSVの担当記者はアドラーがお気に入りなんだろうと分かる程基本的に彼には
良い点がついています。
何が言いたいかというと、しっかり自分で試合を観て自分で判断することが大事だと思うということです。
日本のメディアは今そこが足りていない。
メディアが成長しないと観る側の成長も望めません。
日本のメディアが自分たちで選手や試合を評価するようになる日が一刻も早く来て欲しいなと願います。
お初
ドイツに留学しております大学生です。
サッカーが数少ない趣味なゆえに週末はブンデスリーガを見に行くことが多々。
ちなみにHamburger SVのファンです。
もちろんJリーグも!
祖父が富士通に勤めていた関係でしばしばチケットをもらった由で小学校1年生、2002年から生粋の川崎フロンターレファンやってます、現在首位万歳!(よりによって俺がドイツいて見れない時になんでこんな好調なんだ…という事実には目を塞ぐ)
日本にいる時も週末はスタジアムにいました。等々力行きてえ。
そんなわけで備忘録も兼ねてブログを書いてみることに。
戦術的なことは浅薄なためあまり触れないかもですが、
Jとブンデスの違い(スタジアム運営やメディア、サポーターetc…)、
日本がこれから先どのように上に這い上がるのか個人的な意見を述べられたらいいかなと。
好みのチームが定まっているのでともすれば主観的になりかねませんが悪しからず。
よろしくお願いします。